B 重要その他刑法
同意傷害不可罰説への批判
有効な同意があれば傷害罪の構成要件該当性を欠くとして同意傷害を不可罰とする見解に対しては、死亡の結果が発生した場合に傷害致死罪が不成立となるのは不当であるとの批判がある。
傷害罪の構成要件該当性を否定すると、その結果的加重犯である傷害致死罪も成立しなくなる。そのため、死亡結果が生じても傷害致死罪を問えないのは不当だという批判が向けられる。これに対し、「傷害罪の処罰根拠と合理的な関連性のない事情を考慮し過ぎている」という批判は、同意を得た動機・目的を考慮する立場に向く批判であり、同意を不可罰とする見解への批判にはならない。
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文献出典
- 山口厚 — 刑法総論 第4版(有斐閣、2025)
- 山口厚 — 刑法各論 第3版(有斐閣、2024)
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