A 必須その他刑法
被害者の承諾の一般的効果
被害者の承諾は個人的法益に対する罪において違法性を阻却する事由となりうるが、承諾があっても、承諾を得た動機・目的、行為の手段・方法、損傷の部位・程度など諸般の事情に照らして違法性が阻却されないことがある。
最決昭55.11.13(刑集34巻6号396頁)は、被害者が身体傷害を承諾した場合に傷害罪が成立するか否かは、承諾の存在だけでなく諸般の事情を照らし合わせて決すべきであるとし、保険金騙取目的で承諾を得て自動車を衝突させ傷害を負わせた事案で、承諾は違法性を阻却しないとした。
昭和55年11月13日最高裁第二小法廷刑集34巻6号396頁(再審請求棄却決定に対する即時抗告棄却決定に対する特別抗告)
トピック
判例
| 裁判所 | 日付 | 収録 | 事件名 |
|---|---|---|---|
| 最高裁第二小法廷 | 昭和55年11月13日 | 刑集34巻6号396頁 | 再審請求棄却決定に対する即時抗告棄却決定に対する特別抗告 |
文献出典
- 山口厚 — 刑法総論 第4版(有斐閣、2025)
キーワード
出題履歴
| 試験 | 年度 | 科目 | 問題番号 |
|---|---|---|---|
| 司法試験 | 2019年 | 刑法 | 第9問(被害者の承諾) |
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