A 必須判例刑法
暴行から逃走中の転倒死と因果関係
暴行に耐えかねて逃走した被害者が逃走中に転倒して死亡した場合、暴行と死亡との間に因果関係が認められる。
最決昭和59年7月6日(刑集38巻8号2793頁)は、3名による暴行に耐えかねた被害者が逃走しようとして池に転落し、露出した岩石に頭部を打ちつけて死亡した事案について、暴行から逃れるため被害者が自ら受傷して死亡した以上、暴行と死亡との間に因果関係があるとした。被害者自身の行為が介在しても、それが行為者の暴行に誘発された不自然・不相当といえないものであれば、因果関係は否定されない。
昭和59年7月6日最高裁第三小法廷刑集38巻8号2793頁
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