司法試験短答式過去問演習

過去問と解説で知識を確認

2026年 司法試験予備試験 一般教養

44問中20問選択(1問3点・60点満点)

第13問配点 3点

以下の文章が含む導出関係には、前提を全て正しいと認めたとき、結論を正しいものとして必ず受け入れなければならないものがある。それを指摘した後記①から⑤のうち、正しいものの組合せを、後記1から5までの中から選びなさい。(解答欄は、[№13])
様々な人工知能システムは、いまだに多くの点で人間の知的能力に追い付いていないとはいうものの、その進歩には目覚ましいものがある。(a)思考をはじめとする人間の知的活動は、本質的には脳の神経ネットワーク上で電気的な信号をやり取りすることで行われている計算以外の何物でもない。(b) 同じ計算は、異なる素材でできた物理的システム上で実行することができる。(c) 例えば同じ「125+67=192」という計算を、紙の上で鉛筆を使って筆算することもできれば、そろばんを使って実行することもできる。(d) これは、「同じ計算を行っているか否か」は、「計算」という定義の概念からして、同じ物理的システムが同じ法則に従って作動しているか否かではなく、そのシステムの動作を、より抽象度の高い次元で同じ規則に従った同じ記号の操作を実現しているものとみなせるかどうかによって決まるからである。(e) したがって、人間の脳とは全く異なる素材でできたコンピュータ上で脳が行っているのと同じ計算を実行させることができれば、思考する機械が作り出せたことになる。(f) 「人工知能」という研究分野は、このような発想に支えられている。(g) 人間の脳で行われている計算の仕組みは、合理的に作り変えることができないのに対し、コンピュータでは、様々なアーキテクチャやプログラムを試みて、より早く効率的な計算方法に変えていくことができる。(h) また、情報処理の技術は指数関数的に進歩している。(i) したがって、人工知能がやがて人間の知的能力に追い付き、さらに追い越すことは確実である。(j) それゆえ、人工知能が人間に大きな災いをもたらさないかを、今のうちに考えておかねばならない。
①. (a) と (b) から (e) の導出
②. (d) から (e) の導出
③. (d) から (b) の導出
④. (g) と (h) から (i) の導出
⑤. (i) から (j) の導出
1. ① ③ ④
2. ① ③
3. ① ④ ⑤
4. ② ④
5. ② ④ ⑤