第9問配点 3点
以下の規則に従って日本語の文を記号化する。それを踏まえ,後述の設問に答えなさい。(解答欄は,[№9])
1. “∧”は,「プラトンは哲学者であり,かつ,人間は動物である」のように,任意の二つの文を同時に主張するはたらきを持つ「かつ」を表す。
2. “→”は,「プラトンが人間であるならば,プラトンは理性の持ち主である」のように,任意の二つの文で条件構造を形成するはたらきも持つ「ならば」を表す。
3. “( )”は,表現のまとまりを表す。
4. 「ソクラテスは人間である」のように特定の対象(例:ソクラテス)にある性質(例:人間である)を帰する文は,“a”が「ソクラテス」を表し,“Fx”が「xは人間である」を表すとすれば,“Fa”と記号化される。
5. 「ソクラテスはプラトンを憎む」のように複数の特定の対象の間にある関係(例:~が…を憎む)を帰する文は,“a”が「ソクラテス」を表し,“b”が「プラトン」を表し,“Fxy”が「xはyを憎む」を表すとすれば,“Fab”と記号化される。
6. 「ソクラテスは頑固な哲学者である」のように特定の対象に複数の性質(例:頑固である,及び,哲学者である)を同時に帰する文はまず,「ソクラテスは頑固であり,かつ,ソクラテスは哲学者である」のような,二つの文を同時に主張する文に言い換えられる。そして,この種の文は,“a”が「ソクラテス」を表し,“Fx”が「xは頑固である」を表し,“Gx”が「xは哲学者である」を表すとすれば,“Fa∧Ga”と記号化される。
7. 「人間は動物である」のように対象一般(例:人間)にある性質(例:動物である)を帰する文はまず,「どんな対象xであれ,それが人間であるならばそれは動物でもある」のように,ある種の条件構造を含む文で言い換えられる。そして,この種の条件文は,“∀x”が「どんな対象xであれ」を表し,“Fx”が「xは人間である」を表し,“Gx”が「xは動物である」を表すとすれば,“∀x(Fx→Gx)”と記号化される。
以上の記号化の規則に従って,「アリストテレスは,どの哲学者からも尊敬される哲学者である」を記号化したものとして適切なものを,次の1から5までの中から選びなさい。なお,“a”が「アリストテレス」を表し,“Fx”が「xは哲学者である」を表し,“Gxy”が「xはyを尊敬する」を表すものとする。
1. Fa∧(∀x(Fx∧Gxa))
2. Fa→∀x(Fx→Gxa)
3. ∀x((Fa∧Fx)→Gxa)
4. ∀x(Fx→(Fa∧Gxa))
5. Fa∧∀x(Fx→Gxa)