司法試験短答式過去問演習

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2016年 司法試験予備試験 一般教養

42問中20問選択(1問3点・60点満点)

第4問配点 3点

15 世紀後半以降,著しい海外発展を遂げたポルトガルは,やがて日本との交易,すなわち南蛮貿易にも従事するようになった。南蛮貿易が展開した時期のポルトガル及びその交易ネットワークに関する記述として誤っているものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№4])
1. ポルトガル人の関与した南蛮貿易とは,主に日本の銀を中国に運び,中国から日本へ生糸,絹織物や東南アジア産の香木や香料を運ぶ仲介貿易であった。ポルトガル人はアジアの商品をヨーロッパにも運んだが,アジア域内貿易にも積極的に従事した。
2. マカオはポルトガル人の南蛮貿易の拠点となったが,ここには日本布教を目的としたイエズス会士も定住し,東アジアにおけるキリスト教布教の中心となる高等教育機関も設立された。イエズス会は南蛮貿易にも投資を行い,その利潤は日本布教の基盤となった。
3. キリスト教布教の熱意は,ポルトガル本国でも強かった。国王セバスティアンは,イスラム教徒の改宗を理想と掲げて,北アフリカに侵攻したが,戦闘で行方不明となった。これが起因となり,ポルトガルはスペインに併合された。
4. ポルトガル国王となったスペインのフェリペ2世は,敬けんなカトリック教徒であり,プロテスタントが多数派となったネーデルラントで異端審問を実施する一方,プロテスタントのイングランドに十字軍の侵攻を試みた。
5. ゴアはポルトガル王室のアジアにおける首都であり,また宗教的中心地でもあった。ここに設置された異端審問所は,仏教徒やイスラム教徒だけでなく,ヨーロッパからのユダヤ教徒,ユダヤ教から改宗した新キリスト教徒を弾圧した。