司法試験短答式過去問演習

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2014年 司法試験予備試験 一般教養

43問中20問選択(1問3点・60点満点)

第6問配点 3点

民俗学者の柳田国男は,方言研究の上でも大きな足跡を残している。柳田はカタツムリを意味する言葉に幾つかのバリエーションがあることを知り,それらの言葉が日本全土でどのように分布しているかを詳細に調査した。その結果,近畿地方では「デデムシ」,中部地方や四国の一部では「マイマイ」,関東地方や四国の一部では「カタツムリ」,南東北と九州の一部では「ツブリ」,北東北と九州西部では「ナメクジ」と呼ばれていることを突き止めた。これらの言葉を日本地図の上に配置すると,近畿地方を中心に,同じ呼び方が同心円状に広がっていることが分かる。柳田は,これを「方言周圏論」と名付け,1930 年に『蝸牛考』という本にまとめて出版した。ちなみに,「蝸牛」とは,カタツムリのことである。柳田によれば,新しい言葉は文化の中心で発生し,その後,古い言葉を次々と周縁へ押し出していく。まるで,水面に小石を投げたように,新旧の言葉の輪が広がっているわけだ。民俗学者として,柳田が諸国の民間伝承の研究を重んじた理由もここにある。柳田の説に立脚すると,カタツムリを意味する言葉は,京都ではどのように変化したと推測されるか,古い順に並べたものとして正しいものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№6])
1. ナメクジ → ツブリ → マイマイ → デデムシ → カタツムリ
2. デデムシ → マイマイ → カタツムリ → ツブリ → ナメクジ
3. マイマイ → カタツムリ → ツブリ → ナメクジ → デデムシ
4. ナメクジ → ツブリ → カタツムリ → マイマイ → デデムシ
5. カタツムリ → デデムシ → ナメクジ → マイマイ → ツブリ