司法試験短答式過去問演習

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2012年 司法試験予備試験 一般教養

42問中20問選択(1問3点・60点満点)

第13問配点 3点

先端医療技術の進展に伴い,いわゆる生命倫理が問題となる場面が生じている。この問題をめぐる日本の内外の現状についての記述として明らかに誤っているものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№13])
1. 日本では,法律によりヒトクローンの作製を禁止しているが,他方で,クローン胚利用による神経細胞や移植臓器の培養の可能性が生まれたため,再生医療分野での活用の期待が高まり,研究目的でのヒトクローン胚作製の是非が議論されている。
2. 不妊治療の一つとして,生殖技術を使って他人のために子どもを産む代理出産を認めている国や州が存在するが,遺伝上の母と出産した代理母の間で親権や養育権をめぐる訴訟が起きるなどの事態も発生している。
3. 男女の産み分けは,男児だけに発病する遺伝病への対策として女児だけを妊娠させる場合に限り,認めている国が多い。その一方,出生前の性別認識が容易になったことで,男児妊娠が好まれる国においては,選択的に女児が中絶されることもある。
4. 臓器移植が国際的に広がることによって,途上国が臓器の供給源となり,先進国のみが先端医療技術の恩恵を受けるといった南北間の不均衡が生じることや,経済的利益を得る目的で臓器を提供する事態が生じるなどの弊害も指摘されている。
5. 遺伝病は,当人だけでなく,世代間の問題となり次世代にも影響を与える可能性があるとされるため,日本における遺伝子治療は,体細胞だけでなく,受精卵など生殖細胞に対して行うことが一般化している。