第12問配点 3点
宗教に関する記述として最も適切なものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№12])
1. 一般に宗教とは,超自然的・超人間的な存在に対する信仰と理解される。例えばキリスト教やイスラム教にいう唯一の神は,超自然的・超人間的な存在に当たる。仏教も,これらと同様に,超自然的・超人間的な存在としての仏による衆生の救済を希求する信仰として興った。
2. デュルケームは,宗教が社会を統合する機能を持つことを強調した。アメリカ大統領が就任の宣誓時に聖書に手を置くのも,この機能と関連付けて理解できるが,第 44 代オバマ大統領は,政教分離の立場から合衆国法典に手を置いて就任の宣誓を行った。
3. カリスマとは元々,「神の恵み」を意味する宗教用語である。ウェーバーは,カリスマという言葉をある人物の非日常的な資質や能力という意味で用い,カリスマ的指導者への人々の帰依が支配の正当性の根拠となる場合を,カリスマ的支配と呼んだ。
4. ベンジャミン・フランクリンは,カルヴィニストとしての信仰生活を送りながら,他方で合理的な経営哲学を確立した。その生涯と思想に創造的刺激を受けたドラッカーは,プロフェッショナルの条件として信仰の保持を挙げている。
5. 近代化とともに,宗教が公的なものから私的なものに変質した結果,日本でも 19 世紀の中頃に,多くの新宗教(新興宗教ともいう)が生まれ,教勢を伸ばした。しかし第二次世界大戦後は,その動きに歯止めがかかっている。