2010年 司法試験 論文式 租税法 第1問
問題
配点 50点[租 税 法]
〔第1問〕(配点:50)
1 Aは,生計を一にする妻B及び子Cと同居し,飲食店を営む青色申告者である。
Aは,毎日夕方の開店から閉店までの間は,Cに調理の手伝いをさせる一方,Cに調理師の資格を得させてAの飲食店で調理師として働かせるため,昼間は,調理師専門学校に通わせていた。Aは,Cに対し,調理の手伝いに見合う給与のほか,調理師専門学校の授業料相当額を,学資金だと伝えて支払っていた。Cは,学資金名目の金員を調理師専門学校の授業料に充てていた。
また,Bは,ピアノの演奏や教授を業としていたが,週末等時間に余裕があるときに,Aの飲食店で,ピアノの演奏を行い,その都度,Aから演奏料を受け取っていた。
2 Aが雇い入れた従業員甲は,自分の借金の返済などに窮したため,飲食店の売上金200万円を持ち逃げして,すべて使い果たした。
以上の事案について,以下の設問に答えなさい。
〔設 問〕
1⑴ Cが支払を受けた調理師専門学校の授業料相当額の学資金名目の金員は,Cの課税上,どのように取り扱われるか。
⑵ AがBに支払った演奏料は,A及びBの課税上,どのように取り扱われるか。
2⑴ 甲の窃盗によりAが失った飲食店の売上金200万円は,Aの課税上,どのように取り扱われるか。
⑵ 飲食店がAの経営する法人であり,甲がその役員であったとして,甲が飲食店の売上金200万円を横領して,すべて使い果たした場合,法人税の課税関係はどうなるか。
出典:法務省「2010年司法試験論文式試験問題」。原本PDFから本文・表・図を抽出し、字下げ・下線・枠などの体裁を保ったまま、画面の幅に合わせて折り返しています。