2010年 司法試験 論文式 知的財産法 第2問
問題
配点 50点〔第2問〕(配点:50)
Aは,Bとの間で,Bの製造する物質分析器に組み込むプログラムの開発に関し,Aが開発するプログラムについてのすべての著作権をBが有し,当該プログラムにその著作者名としてBを表示することを内容とする契約(以下「本件契約」という。)を締結した。そして,Aは,その従業員であるCに物質分析器に組み込むプログラム(以下「αプログラム」という。)を作成させ,これをBに納入した。αプログラムには,本件契約に従い,Bがその著作者として表示されていた。Bは,αプログラムを組み込んだ物質分析器(以下「α製品」という。)を製造し販売した。Dは,α製品を購入し,これを物質分析器を使用することを欲する者に賃貸する営業を行っている。
その後,Bは,α製品の機能向上のために,Aに無断で,Bの従業員であるEにαプログラムを改変したプログラム(以下「βプログラム」という。)を作成させて,βプログラムを組み込んだ物質分析器(以下「β製品」という。)を製造し販売している。Bの子会社であるFは,Bからβ製品を購入し,新製品の開発のためにこれを使用している。
以上の事実関係を前提として,以下の設問に答えよ。
〔設 問〕
1.AはBに対して,著作権法に基づき,どのような請求をすることができるか。
2.Aは,著作権法に基づき,Fに対して差止請求をするために,どのような主張をすべきか。
3.BはDに対して,著作権法に基づき,どのような請求をすることができるか。
出典:法務省「2010年司法試験論文式試験問題」。原本PDFから本文・表・図を抽出し、字下げ・下線・枠などの体裁を保ったまま、画面の幅に合わせて折り返しています。