司法試験論文式過去問演習

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2009年 司法試験 論文式 知的財産法 第2問

問題

配点 50点

〔第2問〕(配点:50)

アニメーションのキャラクターデザイナーである甲は,戯れに思い付いたキャラクターの容姿を描いた絵画Aを作成した。甲は,絵画Aを友人である乙に見せたところ,乙が欲しいと言ったので,他人に譲渡しないこと及び他人に見せないことを条件に,乙にこれを贈与した。しかしながら,その後,乙は,借金に困り,その返済のために絵画Aを売ろうと考え,知り合い十数名にこれを見せた。そして,乙は,そのうちの丙に絵画Aを売却した。丙は,絵画Aに描かれたキャラクターが気に入り,そのキャラクターの彫刻Bを作成し,これを自らが経営する玩具店の店内に置いた。その際,丙は,乙が絵画Aは自分が作成したと言ったことを信じ,乙の承諾のみを受けた。丁市の市民公園の担当者は,子供が喜びそうな彫刻を探していたところ,偶然に丙の玩具店において彫刻Bを見て,これが適当であると考えた。そこで,丁市は,丙から彫刻Bを購入し,その市民公園内にこれを設置した。映画製作者である戊は,丁市を中心にストーリーが展開する映画Cを製作し,そのDVDを販売している。映画Cのラストシーン約1分間は,丁市の市民公園を舞台としたもので,そのうちの10秒程度に彫刻Bが写っている。

以上の事実関係を前提に,以下の各設問に答えよ。

〔設問1〕

1.甲は,乙に対して,著作権法上どのような請求をすることができるか。

2.甲は,丙に対して,著作権法上どのような請求をすることができるか。

〔設問2〕

1.甲は,映画CのDVDを販売する戊の行為が甲の有する著作権を侵害することを理由として,戊に対して,その行為の差止めを請求するために,どのような主張をすべきか。

2.前記1の甲の主張に対する戊の反論として,どのようなものが考えられるか。

3.前記2の戊の反論に対する甲の再反論として,どのようなものが考えられるか。

出典:法務省「2009年司法試験論文式試験問題」。原本PDFから本文・表・図を抽出し、字下げ・下線・枠などの体裁を保ったまま、画面の幅に合わせて折り返しています。