第32問配点 2点
共同訴訟に関する次の1から5までの各記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものはどれか。(解答欄は、[№33])
1. Xが所有する土地上に建物を共有するY1及びY2を共同被告として、Xが建物収去土地明渡しを求める訴えを提起した場合において、Y1及びY2に訴訟代理人がなく、これらの訴えに係る訴訟の係属中にY1が死亡したときは、当該訴訟手続は、Y1及びY2のいずれについても中断する。
2. Xは、主債務者Y1とその連帯保証人Y2を共同被告として、Y1に対して貸金の返還を求める訴えを、Y2に対して保証債務の履行を求める訴えを提起した。これらの訴えに係る訴訟において、Y1が既に当該貸金債権が時効により消滅したと主張した場合には、Y2が何らの防御の方法も提出せず、Y1がY2に補助参加していなくても、裁判所は、当該貸金債権の時効による消滅を基礎付ける事実が認められるとの心証に至ったときは、当該時効による消滅を理由として、XのY2に対する請求を棄却する旨の判決をすることができる。
3. Xは、強風により剥がれて飛ばされた建物の屋根の一部に当たり傷害を負ったと主張して、当該建物の所有者Y1及びその占有者Y2を共同被告として、土地の工作物の設置の瑕疵を理由とする損害賠償を請求する訴えを提起した。これらの訴えに係る訴訟の第一審において、Xが同時審判の申出をし、第一審裁判所がY1及びY2に対する請求をいずれも全て認容する判決をした場合において、Y1が適法に控訴したときは、Y2についても当該判決の確定が遮断される。
4. Xは、Y1の運転する自動車に同乗していたところ、Y2の運転する自動車との間の交通事故により傷害を負ったと主張して、Y1及びY2を共同被告として、不法行為に基づく損害賠償を請求する訴えを提起した。これらの訴えに係る訴訟において、裁判所が、Y1が提出した証拠により、Y2が主張しているY2に有利な事実を認定するには、Y2からも証拠申出をしなければならない。
5. 土地を共有するX1、X2及びX3が、当該土地の登記名義人であるYを被告として、当該土地がX1、X2及びX3の共有に属することの確認を求めて訴えを提起した場合において、X1及びX2が訴えの取下げをし、Yがこれらの取下げに同意したときに、X3が訴えの取下げをしていなければ、当該X1及びX2の訴えの取下げは効力を生じない。