第2問配点 3点
1から5までの各記述は、甲の占有する動産を窃取した疑いで警察官の取調べを受けた被疑者の供述であるが、これらを判例の立場に従って検討した場合、その供述の内容が窃盗罪の成立を否定する主張となるものを2個選びなさい。(解答欄は、[№6]、[№7]順不同)
1. 「この自転車は、駅前の有料駐輪場に駐輪されていたが、自宅まで歩いて帰るのが面倒だったので、自宅近くで乗り捨てようと考えて、自宅まで約30分の道のりを乗って帰った。」
2. 「この自動車は、駐車場にエンジンキーが付いた状態で駐車されていたのを見付け、半日くらいしたら元の場所に戻すつもりで、駐車場から発進させ、Ⅹ市内を乗り回していた。」
3. 「この社員証は、上司である甲が会社で保管していたものであることを知っていたが、甲を困らせて日頃のうっぷんを晴らそうと思い、会社の自分のロッカー内に隠しておいた。」
4. 「この自転車は、甲に貸していたものだが、返却期限が過ぎているのに甲が返してくれないので、深夜、甲がいない隙に甲の自宅敷地内にある車庫のシャッターを壊し、そこに駐輪されていたところを、甲に無断で持ち帰った。」
5. 「この自転車は、雑草の生い茂った空き地に捨ててあり、誰の物でもないと思ったので、通勤で使うために自宅に持ち帰った。」