第19問配点 2点
学生A及びBは、【会話】のとおり議論している。【会話】中の①から⑥までの( )内に【語句群】から適切なものを入れた場合、正しいものの組合せは1から5までのうちどれか。なお、①から⑥までの( )内には、それぞれ異なるものが入る。(解答欄は、[№31])
【会 話】
学生A.
私は、過失犯の共同正犯の成否について、判例と(①)立場であり、共同の注意義務に共同して違反したことを成立要件として、過失犯の共同正犯が認められると考えます。
学生B.
しかし、共同正犯の成立には、共同実行の意思が必要ですが、過失犯においては、(②)にその本質があるため、共同実行の意思が認められないのではないでしょうか。そのため、私は、過失犯の共同正犯は否定されると考えます。
学生A.
そうでしょうか。私も共同正犯の成立には共同実行の意思が必要と考えますが、過失犯においては、(③)以上、共同実行の意思は認められると考えます。
学生B.
Aさんのように考えなくても、複数の行為者が共同の注意義務に共同して違反した場合、(④)の問題として過失同時犯と構成すれば足りるので、あえて過失犯の共同正犯を認める必要はないのではないでしょうか。
学生A.
しかし、過失同時犯と構成する場合は、各人の過失行為と結果との間に(⑤)ので、過失犯の共同正犯を認める必要があると思います。
学生B.
Aさんは、具体的にどのような事案で、各人の過失行為と結果との間に(⑤)という問題が生じると考えるのですか。
学生A.
例えば、甲と乙が、共同してそれぞれ家屋の屋根の上から屋根瓦を落下させる作業をしていたところ、落下させた瓦が通行中のXに当たり、Xが死亡したが、(⑥)事案などです。
【語句群】
a. 同様のb.異なる
c. 不注意な実行行為という意識的部分d.不注意という無意識的部分
e. 注意義務に違反する行為が実行行為であり、その実行行為を共同して行う意思がある
f. 故意犯におけるような実行行為は存在せず、何らかの行為から結果が発生すれば構成要件該当性は認められる
g. 段階的過失h.過失の競合
i. 因果関係を立証できないと不可罰になり、処罰に間隙が生じる
j. 因果関係を立証できる限り、処罰範囲が不当に拡大する
k. 甲・乙いずれが落下させた瓦がXに当たったのか不明であった
l. 甲が落下させた瓦が当たったことがXの死亡の原因であった
1. ①a ③e ⑥l2. ①a ④g ⑥k3. ①b ③f ⑤i4. ②d ④h ⑥k5. ②c ④g ⑤j