司法試験短答式過去問演習

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2020年 司法試験予備試験 一般教養

45問中20問選択(1問3点・60点満点)

第1問配点 3点

今日,世界の多くの国が採用している代議制議会のモデルは,イングランド(イギリス)の歴史的経験のなかでつくられた。イングランド議会政治の発展に関わる記述として明らかな誤りを含むものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№1])
1. ヘンリー8世はプロテスタント宗教改革を断行したが,その際には議会の協力が欠かせなかった。イングランド国内におけるローマ・カトリック教会の影響の排除は,一連の議会制定法によって推進された。
2. イングランドでは 17 世紀までに王権と議会が協力して統治を行うようになったが,議会の開催は不定期であった。チャールズ1世は議会の同意のない課税などを行った上に,長期にわたって議会を開催しなかった。
3. 17 世紀中葉,イングランド内戦の過程で一大勢力となった議会派軍隊の内部では,理想の政治体制をめぐって軍幹部と平民出身の兵士の間で討論がなされた。この討論の場において,男性普通選挙権の理念が提示された。
4. 17 世紀中葉のイングランド内戦の結果,王制が廃止されてクロムウェルによる軍事的独裁体制が敷かれたが,クロムウェルの死後,王制が復活した。その際に国王は,議会を尊重して毎年開催することに同意した。
5. 名誉革命後,王位継承も議会制定法で定められるようになり,議会主権の考え方が確定した。18世紀前半には有力閣僚ウォルポールが長期にわたって政局運営を主導し,責任内閣制が徐々に形成されていった。