司法試験短答式過去問演習

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2018年 司法試験予備試験 一般教養

42問中20問選択(1問3点・60点満点)

第14問配点 3点

アウトサイダーに関する記述として明らかな誤りを含むものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№14])
1. 一般に社会や集団の「内部」にあるとみなされる人々をインサイダー,「外部」にあるとみなされる人々をアウトサイダーと呼ぶ。社会学の文脈では①両者は原理的に反転可能であり,②後者は固有の文化的創造力を持つと解されることが多い。
2. アウトサイダーをめぐる社会学的論議に道筋を開いたのは,ジンメルである。ジンメルは「よそ者」概念を提示し,よそ者は今日来て「明日去り行く者」ではなく「明日も留まる者」であり,定住者と放浪者の両面を備えた存在であると規定した。
3. マージナル・マン(「マージナル・パーソン」ともいう。)はアメリカの社会学者パークがジンメルの「よそ者」に示唆を受けて提起した概念で,複数の集団の境界線上にある存在を指す。その例としてパークは,ムラート(黒人と白人の混血者)を挙げている。
4. アメリカの社会学者ベッカーはラベリング理論を提唱し,インサイダーによって「逸脱者」のレッテルを貼られた者としてアウトサイダーを再定義した。逸脱行動の主因をアウトサイダー側の非同調的態度に求めることに,この理論の特徴はある。
5. アウトサイダーが必ずしも否定的な存在ではないことについて,国文学者の折口信夫は示唆的な見解を提示している。すなわち古来,異界からの来訪者としてのマレビト(客人)が村々において歓待される傾向のあったことを折口は指摘している。