第12問配点 3点
民主主義理論に関する記述として正しいものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№12])
1. G.ウォーラスによれば,大衆は国旗や国歌,政党の名前や制服,政治家の顔などのステレオタイプによって政治エリートに操縦されており,心理学教育を通じても疑似環境に基づく非合理的な行動からは解放され得ない。
2. Ⅴ.パレートは,人類史の様々な革命で生じたのは,単なる支配階級が別の支配階級に交代することに過ぎなかったが,こうした寡頭制支配の鉄則は平等を掲げる共産主義によって初めて終わると主張した。
3. C.シュミットによれば,民主政治と議会制は歴史的起源を同じくしており,議会制を通じて治者と被治者の同一性を実現し,議会における喝采によって友と敵の対立を乗り越えた瞬間こそが民主政治の神髄である。
4. J.シュンペーターは,政治に関する合理的な意思決定を大衆に望むことはできず,複数の政治家が権力を目指して競争する中で,人々が政治家を選び,権力を正統的に委ねる手続が民主政治であると説いた。
5. R.ダールは,理念でなく実際の政治体制としての民主政治をポリテイアと名付け,ポリテイアが成立するためには,公的異議申立てと参加(包括性)という条件の少なくともどちらかを満たしていることが必要とした。