第32問配点 3点
気候変動に関する記述として誤っているものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№32])
1. 地球温暖化は,高緯度の大陸でより顕著に進行している。 2014 年に年平均で 400 ppm まで達した二酸化炭素の増加のほか,メタンや水蒸気の増加も地表付近の高温化を招いている。海面水温の上昇は蒸発量の増加をもたらし,気温の上昇は大気の飽和水蒸気量の増加をもたらしている。
2. 地表付近における世界平均気温の上昇トレンドは, 21 世紀に入って頭打ち傾向を示した。それに関連するのが,エルニーニョ現象であり,そのような海況では,熱帯西部太平洋の表層に暖水が比較的集中して蓄積されるので,全般に地表付近の気温が上昇しにくくなる。
3. 小氷期には,世界的に地表付近の気温が 1 ℃前後低下し,日本では諏訪湖の御神渡りが高頻度で生じ,しかも発現時期が 12 月中になることが多かったという記録も残っている。小氷期の要因として,大規模な火山活動の続発や太陽活動の弱化が挙げられる。
4. 現在から 8000 ~ 4000 年前は,地表付近の気温は現在より 2 ~ 6 ℃高かった。その当時は,海水準が高く,豪雨・洪水・土砂災害が頻発したものと推測されている。
5. 新生代第四紀は氷河時代として認識される。ミランコビッチ・サイクルで説明されるように,数万年~数十万年に一度,氷期が訪れている。最終氷期最盛期はおよそ 2 万年前で,海水準は120 ~ 140 m も低下していた。長い目で見れば,現在は次の氷期が控えている時代ということもできる。