司法試験短答式過去問演習

過去問と解説で知識を確認

2016年 司法試験予備試験 憲法・行政法

第21問配点 3点

判決の効力に関する次のアからエまでの各記述について,最高裁判所の判例に照らし,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。(解答欄は,アからエの順に[№42]から[№45])
ア. 水俣病患者認定申請に対する応答処分をしない行政庁の不作為の違法確認を求める訴訟における違法と,当該認定申請に対する行政庁の応答処分の遅延による精神的損害につき賠償を求める国家賠償請求訴訟における違法は同じであるから,前者の訴訟に係る認容判決の既判力は,後者の訴訟の当事者及び裁判所に及ぶとされている。[№42]
イ. AとBが同一周波の無線局の開設に係る免許をめぐって競願関係にある場合は,免許付与と免許申請拒否処分は表裏の関係にあるので,Bに与えられた免許が,Aの提起した免許取消訴訟に係る判決で取り消されると,免許申請拒否処分を受けたAには,取消判決の拘束力による再審査の結果,免許を与えられる可能性がある。[№43]
ウ. 都市計画法では,客観的にみて許可基準の要件に適合しない開発行為に関する工事がされたときは,都道府県知事は,当該工事を行った者に対して,違反是正命令を発することができるから,開発許可が判決で取り消されたときは,当該取消判決に違反是正命令を発すべき法的拘束力が生ずることになる。[№44]
エ. 最高裁判所は,市の設置する特定の保育所を廃止する条例の制定行為が抗告訴訟の対象となる行政処分に当たると判断した根拠の一つとして,取消判決には第三者効が認められていることを挙げている。[№45]