司法試験短答式過去問演習

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2016年 司法試験予備試験 一般教養

42問中20問選択(1問3点・60点満点)

第9問配点 3点

幸福についての思想に関する記述として最も適切なものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№9])
1. 人間の活動の最終目的を幸福においたアリストテレスは,幸福を実現するための活動には快楽は一切伴わないとし,徳を備えた優れた魂を活動させることが,最高に善いもの(最高善)を実現していくことにつながるとした。
2. 「隠れて生きよ」と説いたエピクロスは,身体的な快楽の追求を一切否定し,精神的な快楽が得られる場合にのみ幸福であるとした。そして,この快楽が得られるときには肉体の苦痛を甘受すべきとした。
3. アリストテレス哲学を受け継いだキリスト教神学者のトマス・アクィナスは,神についての知を理性の働きによって得ることで神と合一でき,そこに現世の人間が実現できる究極の幸福があるとした。
4. 功利主義者のベンサムは,「最大多数の最大幸福」を提唱し,快楽を幸福の基準とした上で,個人の幸福の最大化を目指すことが結果的に万人の幸福につながるとした。
5. 功利主義者の J.S.ミルは,自分の幸福だけを求めることよりも,他人の幸福や人類の向上を求めて活動することに大きな価値を見いだし,幸福は,その結果としてもたらされる副産物であるとした。