司法試験短答式過去問演習

過去問と解説で知識を確認

2015年 司法試験予備試験 一般教養

42問中20問選択(1問3点・60点満点)

第6問配点 3点

2014 年,連合王国からの分離独立の是非をめぐってスコットランドで住民投票が行われた。結果として否決され,連合王国にとどまることになった。近年,世界各地で分離独立の動きがあり,分離独立を達成した国も存在する。近年の分離独立運動に関する記述として正しいものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№6])
1. カナダでは,オランダ語圏のケベック州の分離独立運動がある。1995 年の住民投票ではカナダからの分離独立は否決された。ケベック独立運動は言論や交渉による運動が中心であり,いわゆる内戦状況にはなっていない。
2. フランスでは,バスク地方及びカタルーニャ地方に分離独立運動がある。2014 年 9 月にカタルーニャ州政府は分離独立について問う住民投票を行う法案を可決したが,フランス政府が住民投票を憲法違反として提訴した結果,住民投票の実施は,裁判所によって差し止められた。
3. 南スーダンは,2011 年にスーダンから分離独立をした国家である。かつてスーダンは北部のアラブ系住民が南部のアフリカ系住民を支配する構図であったが,これに対する反発から長く内戦が続いていた。2005 年に停戦し,2011 年に住民投票が行われた結果,独立を果たした。しかし,南スーダンでは独立後も紛争が続いている。
4. 16 世紀以降,東ティモールはスペインの植民地であったが,1974 年にスペインが主権を放棄した。1976 年からはフィリピンによって占領された。フィリピンによる占領後も独立運動は続き,1999 年に国連主導で住民投票が実施された。国連暫定行政機構の下で国づくりが進められ,2002 年に国連より統治権限が移譲され独立を果たした。
5. コソボ共和国は,バルカン半島内陸部に位置する。住民の多くはアルバニア系でクロアチアからの分離独立を求め内戦状況になった。国連の暫定統治下の 2008 年にコソボ議会が独立を宣言した。日本は国家として承認しているが,2014 年現在,クロアチア及びアメリカ合衆国などは承認していない。国連にも未加盟である。