司法試験短答式過去問演習

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2015年 司法試験 刑法

第3問配点 4点

次のアからオまでの各事例を判例の立場に従って検討し,( )内の甲の行為とVの死亡との間に因果関係が認められる場合には1を,認められない場合には2を選びなさい。(解答欄は,アからオの順に[№4]から[№8])
ア. 甲は,自宅に遊びに来た友人Vの態度に腹を立て,その頭部を平手で1回殴打したところ,Vが家から出て行ったので,謝りながらVを追い掛けた。Vは,甲が謝りながら追い掛けてきたことに気付いたが,甲と話をしたくなかったので,甲に追い付かれないように,あえて遮断機が下りていた踏切に入ったところ,列車にひかれ,内臓破裂により死亡した。(甲がVの頭部を平手で1回殴打した行為)[№4]
イ. 甲は,マンション4階の甲方居間で,Vの頭部や腹部を木刀で多数回殴打した。Vは,このままでは殺されると思い,甲の隙を見て逃走することを決意し,窓からすぐ隣のマンションのベランダに飛び移ろうとしたが,これに失敗して転落し,脳挫滅により死亡した。(甲がVの頭部や腹部を木刀で多数回殴打した行為)[№5]
ウ. 甲は,Vに致死量の毒薬を飲ませたが,その毒薬が効く前に,Vは,事情を知らない乙に出刃包丁で腹部を刺されて失血死した。(甲がVに致死量の毒薬を飲ませた行為)[№6]
エ. 甲は,路上でVの頭部を木刀で多数回殴打し,これにより直ちに治療しなければ数時間後には死亡するほどの脳出血を伴う傷害をVに負わせ,倒れたまま動けないVを残して立ち去った。そこへ,たまたま通り掛かった事情を知らない乙が,Vの頭部を1回蹴り付け,Vは,当初の脳出血が悪化し,死期が若干早まって死亡した。(甲がVの頭部を木刀で多数回殴打した行為)[№7]
オ. 甲は,面識のないVが電車内で酔って絡んできたため,Vの顔面を拳で1回殴打したところ,もともとVは特殊な病気により脳の組織が脆弱となっており,その1回の殴打で脳の組織が崩壊し,その結果Vが死亡した。(甲がVの顔面を拳で1回殴打した行為)[№8]