第1問配点 3点
我が国の歴史上,これまで多くの災害が発生してきたが,中でも大規模な地震によって多くの人命や財産が失われてきた。次のアからエまでの各記述は,いずれも歴史上の大規模な地震についての事例である。これらの記述を年代順に配列したものとして正しいものを,後記1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№1])
ア. 和泉・摂津・山城地域に被害をもたらした地震では,伏見城の天守閣や二の丸が崩壊し,侍女数百人が死亡したとされ,イエズス会宣教師によって堺でも死者が出たことが報告されている。発掘調査に際しても,京都府・大阪府・兵庫県の広範囲の遺跡で,地層を突き破る砂脈が発見され,地震による液状化現象が確認されている。
イ. 駿河―南海トラフ沿いに起きた地震では,三重県伊勢地域から静岡県伊豆地域にかけて大波が押し寄せ,海辺の民家の全てが波にさらわれ,人命に大きな被害が出たことが近衛政家の『後法興院記』に記されている。また,浜名湖では津波によって浜名川の流路が変わり,遠州灘とをつなぐ「今切口」が開いたとされる。
ウ. 巨大地震とそれに伴う津波が陸奥国で発生し,多賀城の城郭・倉庫・門などが倒壊し,城下に押し寄せた津波によって多数の死者と建物・道路などが大きな被害を受けたことが『日本三代実録』に記されている。多賀城の発掘では,被害後間もなく政庁やその周囲の塀・門などが復興されたことが明らかになっている。
エ. 駿河湾―遠州灘―熊野灘の海底を震源域とする巨大地震が発生し,その翌日にも紀伊水道―四国沖の海底を震源域とする同規模の巨大地震が連続して発生した。前者の地震による津波で,下田に寄港していたロシアのディアナ号が津波により大破し,修理のため伊豆半島の下田に向かう途中で荒天により沈没する事件も起こった。
1. イ ア ウ エ
2. イ ウ エ ア
3. ウ ア イ エ
4. ウ イ ア エ
5. ウ イ エ ア