第8問配点 3点
次のアからオまでの各記述は,様々な角度から森と人間との関係について述べたものであるが,空欄(A)から(F)までに入る言葉の番号として正しいものの組合せを,後記1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№8])
ア. 森が切り拓かれて文明が生まれたといわれる。しかし,森の後退と人間社会発展の相関関係はそれ以前から認められる。火は,弓矢が発明される前の(A)には,獲物の狩り出しのための効率的な手段だった。アフリカやラテン・アメリカのサバンナのかなりの部分は,狩猟のための放火の結果,拡大したと考えられている。(A)語群①旧石器時代②中石器時代③新石器時代
イ. 人類最古の叙事詩といわれる(B)では,森を人間の侵入から守ろうとする半神半獣の神フンババと,森を切り拓いて都市国家建設のための木材を得ようする主人公の王との戦いが描かれている。戦いの末,王が勝利し,フンババはその頭部を失って殺されるが,フンババの死を知った主宰神は侵犯者たちに破滅の呪詛をかける。この物語は,森林破壊が結局は文明の滅亡をもたらすことになることを表している。(B)語群①リグ・ヴェーダ②オデュッセイア③ギルガメシュ叙事詩
ウ. ローマ帝国は,陶器製造・金属加工といった工業の燃料を得るために,また,過剰な放牧により,地中海世界の森林を破壊した。また,帝国末期になると,膨大な金銀が貿易の対価として(C)に流出していたため,金属の採掘を拡大した。森林の破壊や金属の採掘拡大は,大きな環境破壊を引き起こした。こうした自然環境に対する適応能力の欠如が,ローマ帝国滅亡の大きな要因であったといわれている。(C)語群①エジプト②ペルシャ③インド
エ. 中世のヨーロッパは森の王国だった。ミズナラやブナといった落葉高木の森が,西ヨーロッパのほぼ全域を覆っていた。冶金術の発展とともに,鉄製の斧や鉈を用いて森の開墾が行われるようになり,12 ~ 13 世紀になると大開墾事業が始まる。農業生産は飛躍的に増大したが,他方で森林から農業地や牧草地への転換は(D)菌を持つある小動物の増殖をもたらし,結果的に(D)の大流行を引き起こした。それは森林破壊の大きな代償であった。(D)語群①ペスト②ジフテリア③コレラ
オ. アメリカでは,近代における人口移動によって,人口増大と森林の破壊が劇的に進行した。アメリカにおける開拓は,多くのインディアンの土地を奪いながら広大な平坦地を耕地に変えていった。20 世紀になると,耕地に大量の人造肥料と農薬を投入する機械化農業が展開された。農業生産力は飛躍的に増大したが,深刻な土壌侵食や土壌劣化が発生し,土砂が強風に巻き上げられて空を暗くした。1934 年を中心に砂嵐の吹き荒れる(E)の貧農一家の苦難を描いた小説が(F)である。(E)語群①オレゴン②テネシー③オクラホマ(F)語群①『怒りの葡萄』②『誰がために鐘は鳴る』③『サンクチュアリ』(A)(B)(C)(D)(E)(F)
1. ② ② ① ① ② ①
2. ① ③ ③ ① ③ ①
3. ③ ② ② ② ① ③
4. ① ① ③ ③ ① ②
5. ② ② ① ③ ③ ①