第1問配点 3点
アメリカを代表する政治哲学者であったロールズは,1971 年に『正義論』を出版し,当時の時代状況を反映した形で,「無知のヴェール」をかぶった(自分の地位や資産,能力を知らされていない)人々がどのような原理を選択するのかという思考実験を通して,正義の原理を説いた。その第1の原理が基本的な諸自由に関する平等の原理であり,第2の原理が格差原理と呼ばれるものである。格差原理の説明として最も適切なものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№1])
1. 所得格差が許容されるのは,公正な機会均等の原理のもと,競争に勝利した少数派の利益になる場合である。
2. 所得格差が許容されるのは,公正な機会均等の原理のもと,自由な市場原理によって利益が分配される場合である。
3. 所得格差が許容されるのは,公正な機会均等の原理のもと,社会の多数派の利益になる場合である。
4. 所得格差が許容されるのは,公正な機会均等の原理のもと,社会で最も不遇な人々に利益をもたらす場合である。
5. 所得格差が許容されるのは,公正な機会均等の原理よりも,所得や富の平等な分配の原理が優先される場合である。