司法試験短答式過去問演習

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2010年 司法試験 公法系科目

第27問配点 3点

A市は,道路法所定の道路管理者として,国の所有する土地を借り受け,これを市道(以下「本件道路」という。)として管理している。Bは,その自宅前の本件道路上に屋台用の軽トラックを置き,周囲に杭を打つなどして交通妨害行為を繰り返している。この場合において,次のアからエまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。(解答欄は,アからエの順に[№56]から[№59])
(参照条文)道路法
第71条道路管理者は,次の各号のいずれかに該当する者に対して,この法律又はこの法律に基づく命令の規定によつて与えた許可若しくは承認を取り消し,その効力を停止し,若しくはその条件を変更し,又は行為若しくは工事の中止,道路(中略)に存する工作物その他の物件の改築,移転,除却若しくは当該工作物その他の物件により生ずべき損害を予防するために必要な施設をすること若しくは道路を原状に回復することを命ずることができる。
一この法律若しくはこの法律に基づく命令の規定又はこれらの規定に基づく処分に違反している者二,三(略)2~7(略)
ア. 国は,Bに対して,所有権に基づく物権的請求権を有するから,かかるBの妨害を除去する義務を対象として,行政代執行法に基づき,代執行をすることができる。[№56]
イ. A市が,道路法第71条に基づき,監督処分として本件道路上の軽トラック,杭の撤去及び道路の原状回復を命じた場合,その命令に係る義務は,行政代執行法に基づく代執行の対象となる。[№57]
ウ. Bの妨害行為について罰則の適用があるとすれば,これにより,行政代執行法第2条の「他の手段によつてその履行を確保することが困難」であるという要件を欠くことになる。[№58]
エ. Bの妨害行為に対し,行政代執行法に基づく代執行ができるとした場合,代執行に要した費用を回収するには,民事裁判手続による必要がある。[№59]