司法試験論文式過去問演習

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2020年 予備試験 論文式 一般教養科目 第1問

問題

配点 50点

原本PDFでは引用文の一部が省略されています。公開されている本文・設問を掲載しています。

[一般教養科目]

次の文章は,ソポクレス『アンティゴネ』(福田恆存訳)中の一節である。これを読んで,後記の各設問に答えなさい。なお,冒頭に人物紹介及び背景説明を置くので,適宜参考にされたい。

〈人物紹介と背景説明〉

ギリシア神話によれば,テバイ王オイディプスは,自らの呪われた運命を知り,王位を離れて諸国を放浪する。オイディプスの娘アンティゴネは,それに同行する。やがてオイディプスは外地で亡くなり,アンティゴネはテバイに戻ってくる。

テバイでは,アンティゴネの叔父クレオンが摂政として実権を握っている。オイディプスの息子であるエテオクレスとポリュネイケス──いずれもアンティゴネの兄──が王位をめぐって争ったとき,クレオンは,エテオクレスを支持する。エテオクレスとポリュネイケスは戦い,一騎打ちの末に二人とも亡くなる。

その後,クレオンが,急遽テバイ王を継ぐ。クレオンは,エテオクレスの遺骸は丁重に埋葬する。しかし,ポリュネイケスの遺骸については,埋葬を禁じ,城外に野晒しにする。これに対して,アンティゴネは,城外に赴き,兄ポリュネイケスの遺骸に砂をかけて埋葬の代わりとする。アンティゴネは,国禁を破ったとして捕らえられ,クレオンの前に引き出される。

(省 略)

〔設問1〕

アンティゴネによるポリュネイケスの埋葬について,クレオンとアンティゴネの主張は対立している。

クレオンの主張とアンティゴネの主張をそれぞれ要約しなさい。

ただし,両者を合わせて15行程度とすること。

〔設問2〕

「ポリュネイケスの埋葬」をめぐるクレオンとアンティゴネの論争については様々な解釈をすることが可能である。

この論争における対立軸を一つ取り上げた上で,今日における社会事象の中から同様の対立軸を持つ事象を挙げ,当該事象における対立に係るそれぞれの立場からの主張について論じなさい。

ただし,20行程度とすること。

【出典】ソポクレス『アンティゴネ』福田恆存訳

出典:法務省「2020年司法試験予備試験論文式試験問題」。原本PDFから本文・表・図を抽出し、字下げ・下線・枠などの体裁を保ったまま、画面の幅に合わせて折り返しています。