司法試験短答式過去問演習

過去問と解説で知識を確認

2026年 司法試験 民法

第9問配点 2点

袋地(他の土地に囲まれて公道に通じない土地)の所有者が、公道に至るため、袋地を囲んでいる他の土地を通行する権利(以下「隣地通行権」という。)に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[№9])
ア. 袋地である甲土地の所有者AがB所有の乙土地について隣地通行権を有する場合において、Aが乙土地上に必要な通路を開設するときは、その費用は、Aが負担しなければならない。
イ. AがA所有の甲土地を乙土地と丙土地とに分筆した上で、乙土地をBに、丙土地をCにそれぞれ同時に譲渡したことによって、乙土地が袋地となった場合において、乙土地から公道に至るためにはD所有の丁土地を通行するのが乙土地を囲んでいる他の土地のために最も損害が少ないときは、Bは、丙土地について隣地通行権を行使することができない。
ウ. A所有の甲土地及び乙土地にそれぞれ設定された抵当権が順次実行され、甲土地をBが、乙土地をCがそれぞれ取得したことによって、甲土地が袋地となった場合において、その後Cが乙土地をDに譲渡したときは、Bが乙土地について取得した隣地通行権は、消滅する。
エ. 袋地である甲土地の所有者AがB所有の乙土地について隣地通行権を有する場合において、Aが甲土地をCに譲渡したときは、その所有権移転登記がされない限り、Cは、Bに対し、乙土地について隣地通行権を主張することができない。
オ. 袋地である甲土地の所有者AがB所有の乙土地について隣地通行権を有するときは、AがBに支払うべき償金の支払を怠ったとしても、その隣地通行権は、消滅しない。
1. ア イ2. ア オ3. イ エ4. ウ エ5. ウ オ