第7問配点 3点
罪数に関する1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合、誤っているものを2個選びなさい。(解答欄は、[№12]、[№13]順不同)
1. 甲は、Xを殺害する目的で、X方に侵入し、その場にいたXを殺害するとともに、偶然その場に居合わせたYを口封じのため殺害した。甲には、Xに対する住居侵入罪及び殺人罪が成立し、これらは牽連犯となり、これとYに対する殺人罪とは併合罪となる。
2. 甲は、約3か月の間に、10回にわたり、常習として賭博行為をした。甲には、包括して1個の常習賭博罪が成立する。
3. 甲は、自己の犯行の罪証を隠滅する目的で、死体の所在する家屋に放火して、死体とともに家屋を焼損させた。甲には、放火罪及び死体損壊罪が成立し、これらは観念的競合となる。
4. 甲は、当初から傷害を加える目的でXを監禁した上、Xに暴行を加えて傷害を負わせた。甲には、監禁罪及び傷害罪が成立し、これらは牽連犯となる。
5. 甲は、業務として猟銃を用いた狩猟に従事していた際、Xを熊と誤認して猟銃を発射し、Xに命中させて重傷を負わせ、その直後にXを誤射したことに気付いたが、苦しむXを見て、一思いに殺して楽にしてあげようと決意し、殺意をもってXに猟銃を発射し、その胸部に命中させてXを即死させた。甲には、業務上過失傷害罪及び殺人罪が成立し、これらは併合罪となる。