司法試験短答式過去問演習

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2024年 司法試験予備試験 一般教養

42問中20問選択(1問3点・60点満点)

第11問配点 3点

実存は哲学の中心的なテーマである。実存に関する記述として明らかな誤りを含むものを、次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は、[№11])
1. キルケゴールは、「私にとって真理であるような真理を発見し、私がそれのために生き、そして死にたいとおもうようなイデー(理念)を発見することが必要なのだ」と述べた。ヘーゲルのように抽象的な理性の体系としての客観的真理ではなく、今ここに生きる自己が自ら実現するものとしての主体的真理をキルケゴールは求めた。
2. ハイデガーは、「死は現存在の最も固有な可能性である」と述べた。他の誰もが代わりをすることができない自らの死を直視することによって、人間(現存在)は単なる「ひと」の在り方ではない、本来的な自己を獲得できるとハイデガーは考えた。
3. ヤスパースは、他者との実存的な交わりを「愛しながらの戦い」と述べた。お互いが真の自己を確立するためには、その他者との間で支配・被支配の関係があってはならず、孤独と絶望に耐えながらもお互いを高め合う真摯な関係でなければならないとヤスパースは主張した。
4. サルトルは、人間においては「本質は実存に先立つ」と述べた。人間は、ペーパーナイフのように明確な本質が定められないまま存在するのではなく、自由を実現することを運命付けられている存在であるとサルトルは考えた。
5. ボーヴォワールは、「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」と述べた。いわゆる「女らしさ」は人間にとって生得的なものではなく、生まれて以後の教育などによって、社会的に形作られるものであるとボーヴォワールは強調した。