第10問配点 3点
刑事補償請求権に関する次のアからウまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。(解答欄は,アからウの順に[№18]から[№20])
ア. 憲法第40条は,抑留又は拘禁された後に刑事事件において無罪の裁判を受けた者について,その手続がたとえ憲法第31条以下の諸権利の保障に反しなかったとしても,多大な犠牲を被っている以上,正義・衡平の観点から金銭による事後的救済を与えようとする趣旨の規定である。[№18]
イ. 判例は,不起訴になった事実に関する抑留又は拘禁であっても,そのうちに実質上は,無罪となった事実についての抑留又は拘禁と認められるものがあるときは,その部分の抑留又は拘禁も,憲法第40条にいう「抑留又は拘禁」に包含されると解している。[№19]
ウ. 判例は,家庭裁判所における少年審判手続において非行事実がないことを理由とする不処分決定について,刑事事件において無罪の裁判を受けたことと実質的に同視できるとして,同決定を受けた者を刑事補償の対象としないことは憲法第40条に違反すると解している。[№20]