第1問配点 3点
以下の【史料A】は, 1873 (明治 6 )年,日本と通商条約を結んでいた諸外国が,国内旅行の自由を要求して作成した規則案である。交渉の結果,日本政府は外国人の国内旅行を条件付きで許し,1875 (明治 8 )年に「外国人旅行免状」を発行するものとした。【史料B】はその「免状」裏面に記された規則書である。上記A・Bの各史料に関する記述として誤っているものを,後記1から5までの中から選びなさい。なお,各史料の表記は分かりやすく改めている。(解答欄は,[№1])
【史料A】
【史料B】
1. 外国側は,遊歩・商売のために国内旅行を自由に行えるよう求めたが,日本政府は売買取引や諸約定など居留地以外で商売を行うことを認めなかった。
2. 日本政府は,国内を旅行する外国人に地方の規則を守るよう求め,外国側の案文でも規則遵守と違反者に対する日本官員の逮捕権を認めている。
3. 外国側は,国内旅行中に逮捕された外国人を近くの開港場へ連行して領事へ引き渡し,領事裁判に委ねることを求めたが,日本政府はこれを一切認めなかった。
4. 日本政府は,条約に定められた遊歩地域での遊猟免許を持った外国人に対しても,内地での発砲遊猟は認めなかった。
5. 日本政府は,規則に違反した外国人にはその国の領事から相応の処罰が与えられるとともに,二度と国内旅行の免状を与えないものとした。
【出典】A 外務省編『日本外交文書 第6巻』B 外務省編『日本外交文書 第8巻』