第23問配点 3点
後天性免疫不全症候群( AIDS )は,逆転写酵素をもつ RNA ウイルス( HIV )の感染により引き起こされる。 HIV が標的細胞に侵入すると,逆転写酵素は RNA を鋳型として DNA を合成し,そのDNA は宿主細胞のゲノムに挿入されてゲノムの一部と化す。その挿入された DNA から子孫ウイルスのゲノムとなる RNA が転写され,ウイルスに必要なタンパク質等がつくられる。 HIV の逆転写酵素は校正能力(合成した DNA の塩基配列が正しいか確認し修正するはたらき)が低い。以上のことから導かれる HIV に関する推論として正しいものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№23])
1. HIV に対するワクチンの開発が困難である。
2. HIV に一度感染すると,生涯にわたって免疫が成立する。
3. HIV は RNA の代わりに DNA をゲノムとしてもつようになる。
4. HIV は薬剤耐性を獲得しにくい。
5. HIV ゲノムは進化が遅い。