司法試験短答式過去問演習

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2017年 司法試験予備試験 一般教養

42問中20問選択(1問3点・60点満点)

第14問配点 3点

比較社会学に関する記述として明らかな誤りを含むものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№14])
1. 『社会学的方法の規準』でデュルケームは,社会現象の因果関係の解明において「比較」が重要な役割を果たすと述べている。比較社会学はそれ自体,社会学の一分野である。しかしまたそれは,社会学の基本的な方法としての一面を持っている。
2. 異なる社会の比較を通じて社会の類型的把握を試みることは,有史以来の人間の日常的な営みといえる。例えば戦国時代末期の日本で活動したイエズス会宣教師フロイスは,ヨーロッパと日本の風習の違いをめぐる箇条書きの文書を残している。
3. フランスの思想家・政治家トクヴィルは, 1830 年代にアメリカを旅し,ヨーロッパ人としてアメリカのデモクラシーの実情を目の当たりにした。その成果としてデモクラシーの光と影を克明に描き出した作品が,『アメリカのデモクラシー』である。
4. マックス・ヴェーバーは『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を,一つの統計的事実から説き起こしている。近代的大工業の企業家や上層の熟練労働者層ではカトリックよりもプロテスタントの比率が高い,という事実がそれである。
5. アメリカの文化人類学者ベネディクトは『菊と刀』で,日米の育児様式を対比した。アメリカでは幼年期から青年期にかけて次第に社会的な束縛が増していくのに対して,日本ではその間に社会的な自由が増していくとベネディクトは書いている。