第16問配点 3点
次の【事例】について述べた後記アからオまでの【記述】のうち,誤っているものは幾つあるか。後記1から6までのうちから選びなさい。(解答欄は,[№22])
【事 例】
平成27年2月1日,H県I警察署所属の司法警察員Xは,私人から「H県営J公園で,女性が血を流して死んでいる。」との通報を受け,同公園に向かい,その女性の死体を確認した。Xから変死体を発見した旨の連絡を受けたH地方検察庁検察官Yは,自ら検視を実施した。検視の結果,所持品等から,前記死体がH県内に住むVであることが判明し,胸部にはナイフで刺されたような傷痕が認められた。そこで,Vを被害者とする殺人事件の捜査が開始された。Xは,同日,J公園の草むらで,血痕が付着したナイフを発見し,その場でこれを領置した。また,Yは,前記検視の結果を踏まえ,Vの死体については捜査の必要から解剖を実施することとし,同月2日,Z医師による同死体の解剖が行われた。その結果,Vの死因は,胸部刺創による失血死であることが判明した。その後,J公園に設置された防犯カメラに,甲がVの胸付近を刃物で刺す場面が撮影されていることが明らかとなり,Xは,同月4日,甲を被疑者とする逮捕状の発付を受けた。Xは,同日,甲方に向かったところ,ちょうど甲がボストンバッグ1個を持って甲方から出てきた。そこで,Xは,甲方前路上において,甲に前記逮捕状を示した上で,これを逮捕し,その際,甲が持っていたボストンバッグのチャックを開け,その中の物を取り出したところ,血の付いたシャツを認めたことから,同シャツをその場で差し押さえた。その後,Xは,I警察署において,逮捕された甲の指紋を採取し,甲の正面及び左右の顔写真を撮影した。
【記 述】
ア. Yが検視を実施するには,検証許可状の発付を受ける必要がある。
イ. Xがナイフを領置するには,差押許可状の発付を受ける必要がない。
ウ. ZがVの死体を解剖するには,鑑定処分許可状の発付を受ける必要がある。
エ. Xがボストンバッグのチャックを開けて中の物を取り出し,シャツを差し押さえるには,捜索差押許可状の発付を受ける必要がない。
オ. Xが甲の指紋を採取し,甲の顔写真を撮影するには,身体検査令状の発付を受ける必要がある。
1. 0個2. 1個3. 2個4. 3個5. 4個6. 5個