司法試験短答式過去問演習

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2016年 司法試験予備試験 一般教養

42問中20問選択(1問3点・60点満点)

第14問配点 3点

規範(norm)と逸脱(deviance)に関する記述として明らかに誤っているものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№14])
1. 一般に規範とは,社会のメンバーの行動を制御する規則を指す。社会は規範をメンバーに遵守させるため,様々なサンクションを設けている。社会学では,これを正のサンクション(報賞)と負のサンクション(罰則)の両面から問題にする。
2. 規範はしばしば,法・慣習・道徳の3つに分類される。このうち慣習は,人々が日常的に反復することで正当化される規範である。慣習の中で人々に厳格な遵守を要求するものを習律と呼ぶ。通常それは強いサンクションを伴っている。
3. 一般に道徳は,習律的規範が抽象化され,内面化されたものを指す。道徳の場合,「自分で自分を裁く」という形で,サンクションもまた内面化されている。フロイトがエス(イド)と超自我の内的葛藤を問題にしたのは,これと対応している。
4. 規範に同調しない行動を逸脱と言う。例えば,犯罪,非行,自殺,薬物中毒,蒸発などは,この範疇に含められることが多い。しかし,何を「逸脱」と捉えるかは,多分に状況に左右される。その意味で,逸脱は社会的に構築される一面を持つ。
5. 大半の社会は,自殺を逸脱行動と規定している。デュルケームの『自殺論』は自殺と社会との関係を比較社会学的に分析した作品である。そこでの議論の主軸をなすのは,自殺の増減と社会的結合の強弱は正の相関関係にあるという命題である。