司法試験短答式過去問演習

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2016年 司法試験 刑法

第13問配点 4点

次のアからオまでの各記述における甲の罪責について,判例の立場に従って検討し,( )内の犯罪が既遂になる場合には1を,未遂にとどまる場合には2を,既遂にも未遂にもならない場合には3を選びなさい。(解答欄は,アからオの順に[№22]から[№26])
ア. 甲は,所持金がなかったことから代金を支払わずに食事をしようと考え,飲食店に行って料理を注文し,これを食べた後,代金を請求した店員に対し,財布を忘れたので自宅に取りに帰ると嘘を言ったが,店員にその嘘を見破られた。(詐欺罪)[№22]
イ. 甲は,Aを殺害しようと考え,Bから致死性の毒薬であると告げられて小瓶入りの液体を購入し,コーヒーに同液体を入れて,これをAに飲ませたものの,同液体は水であったため,Aは死亡しなかった。(殺人罪)[№23]
ウ. 甲は,Aと同居している自宅を燃やそうと考え,自宅の和室に新聞紙が入った段ボール箱を置き,同新聞紙にライターで点火したが,その直後に帰宅したAが燃えている同段ボール箱を発見して消火したため,同段ボール箱の直下の畳だけが焼損した。(現住建造物等放火罪)[№24]
エ. 甲は,駅のホームのベンチで寝ているAの隣に座ったところ,Aのズボンのポケットに財布が入っていることに気付き,これを盗もうと考え,手を差し伸べて同ポケットの外側に触れたが,駅員が近付いてきたので,財布に触れることはできなかった。(窃盗罪)[№25]
オ. 甲は,交通事故を装って保険会社から保険金をだまし取ろうと考え,Aに依頼して,甲運転の自動車にA運転の自動車を衝突させ,警察官に交通事故を申告したが,Aが警察官から追及されて偽装事故であると認めたため,保険金を請求しなかった。(詐欺罪)[№26]