第14問配点 3点
社会調査に関する記述として,最も適切なものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№14])
1. ①一定の社会事象について,②現地調査によってデータ(一次データ)を収集し,③それを分析することを,社会調査という。学校の定期試験や入学試験は,それ自体は社会調査ではない。あるいはまた,既存データ(二次データ)の収集・分析だけでは,社会調査とはいえない。
2. 一般に社会調査は,統計調査と事例調査に大別される。このうち後者は,1つないし少数の事例を対象とする質的調査を指す。例えば,人類学者マリノフスキーの『悲しき熱帯』は,彼のトロブリアンド諸島での事例調査に基づく著作である。
3. 社会調査で中心的な位置を占める統計調査は,①調査対象となる全部の標本を調査する全数調査と,②その一部を抽出して調査する標本調査に区分される。総務省統計局が 5 年おきに実施する「労働力調査」は,①の全数調査の方式を採っている。
4. 統計調査で標本を抽出する方法には,①確率法則の原理によらない有意抽出法と,②確率法則の原理による無作為抽出法がある。新成人の道徳観を調査するのに,ある成人式会場前で新成人 100 人を手当たり次第に捕まえて,その意見を聴取するのは,②の無作為抽出法に当たる。
5. 社会調査で質問票を作成する場合には,ダブルバーレル質問が推奨される。これは「一つの質問で二つの論点を扱う質問」のことで,複数の立場を総合的に把握できる利点がある。例えば「お持ちの携帯電話の機能やデザインに満足していますか。」といった質問が,それに当たる。