司法試験短答式過去問演習

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2012年 司法試験予備試験 一般教養

42問中20問選択(1問3点・60点満点)

第6問配点 3点

日本の和歌・俳諧においては,描写対象のいわゆる「本意」を新しく捉え直したと評価される作品が生まれることがある。例えば,鶯を詠んだ代表作としては,春たてば花とや見らむ白雪のかかれる枝にうぐひすぞなく谷河のうちいづる浪もこゑたてつ鶯さそへ春の山かぜといったものがあり,描写対象である鶯の「本意」を,鳴くことによって春を告げるもの,と捉えているが,これに対して,数ならぬ身をうぐひすとおもへどもなくをば人もしのばざりけりという作品は,「うぐひす」を「うく(憂く)」と「ひず(干ず)」,すなわち数ならぬ身を憂い,涙も乾くことがないという意味として,鶯の本意を新しく捉え直したものと評価されている。この事例を参考にしつつ,蛙の「本意」を新しく捉え直したと評価される作品を,後記1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[№6])
1. 古池や蛙飛びこむ水の音(芭蕉)
2. けふきけば井手の蛙もすだくなり苗代水を誰まかすらん(源重之)
3. 夕暮の春行く水に啼く蛙風にはれせぬ声ぞかすめる(正徹)
4. 手をついて歌申しあぐる蛙かな(宗鑑)
5. (省 略)(山口青邨)