第2問配点 3点
私人間における人権保障に関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。(解答欄は,アからウの順に[№2]から[№4])
ア. 国が行政の主体としてでなく私人と対等の立場から私人との間で個々的に締結する私法上の契約は,国の統治行動の場合と同一の基準や観念によってこれを律することはできないのであり,私人間の利害関係の公平な調整を目的とする私法の適用を受けるだけである。[№2]
イ. 大学は学生を規律する包括的権能を有するが,特に,建学の精神に基づく独自の伝統と教育方針を有する私立大学においては,政治活動を目的とする学外の団体に学生が加入することについて届出制あるいは許可制を採ることで,これを規制することも社会通念上不合理なものといえない。[№3]
ウ. 企業者は,憲法第22条,第29条等において保障されている経済活動の自由の一環として契約締結の自由を有するから,特定の思想,信条を有する者をそのゆえをもって雇い入れることを拒むことができる。ただし,労働者の採否決定に際し,労働者の思想,信条を調査し,その者からこれらに関連する事項についての申告を求めることは公序良俗に反し違法である。[№4]